2014-02-21から1日間の記事一覧

みなみのしまのし

晴天の下、男は釣りをしていた。 いつものように魚の引きを待ち、いつものように適当な小魚が何匹か釣れて、男はいつもの道を歩いて、我が家の戸を開けた。 「おう、遠くからよくきた」 「・・・・ばあちゃん」 「ばあちゃんは、なんでここにいるの」 「ここ…

例えば冒険家の話を聞いて私がいちまいの絵を描いたとする。 それがもし私の中で完結しているような絵なら、わかるひとにはそれが、私の中ですでに完結しているのだと分かってしまうだろうと思う。 もし私の中で完結しない絵で、どうやっても他人から見て未…