ねむの木:絵について/メモ

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プロだと思った。
何のプロか。
自分を見つめるプロ。
多分、どうしようもなく見つめてしまうのかもしれない。
ただただ、その時間の積み重ねなのかもしれない。


できないと思っていた、なのにできている、描けている。まずは。だからすごいと思った。
だがしかし軽率であった。
自分を見つめる力が、どうしようもなくか、ついてしまっているのだ。
僕は逃げたんだった。
逃げ出した時のことを、覚えている。


できなさそうなのに!と、それさえも強みにしてしまうのが現実のすごいところ。


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すごい密度。
保たれる精神力に圧倒される。
世界の強度が強固だ。


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心を打たれる何かは、つくる人の態度から生まれる。


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じりじりと自分の胸が痛い。
この感情にフォーカスするのは間違いかもしれない。マイナスすぎるから。
このひとたちはレンズを持っている人だ。多分、どうしようもなく、そのレンズなのだ。
私も似ている。レンズがある。なまじ隠せる。でも、隠しきれない。


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この絵を描いた人はすばらしい目を持っていると思う。
でも、その人と面と向かった時に、その人を愛せるかどうか分からない。
でもでも、間接的に好きになるかもしれないし、作品を愛することはできるし、距離感は大事。
その人を愛さなければ作品を愛せない訳ではない。
作品を愛したからその人を愛さなければならないわけでもない。


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この展示会は必要だ。
その人は生きていていいと思える何か。
生きていて、また作品を産んでほしい。


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名前のない人に、見出させる力を持っている。
難しいからこそ、やれる価値がある。


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くそっ、やられた。
「一服どうぞ」の宇宙みたいなのと、
花が好きな人の「こわいぞ」の虫にやられた。


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(許せる力に酔っているのだろうか?)


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技術とこころのめを同時に手に入れることが、どれだけ難しいことか。子供は分からない。子供に足りないのは経験と技術だから。私は大人になったのだと思う。


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